このレビューはネタバレを含みます
なんとも言えない視聴後感
アクションを楽しめなかったわけじゃないんだけど…
ストーリーの持っていき方が強引なのはアクション映画だし目をつぶりたいんだけど、それにしては失語症の弟といったセンシティブな要素があるからなぁ…
序盤の展開や氷上に出たあとも、主人公の荒々しさは弟の影響がかなり強いだろうし、そこは無視できない
仕事をクビになる実際の原因は主人公の短絡的な暴力性にあるし、作中でもそれでピンチになる
それに気がついてるはずなんだけど心の中では弟のせいにしてしまう痛々しさが見ていて辛い
障害を抱える人が家族にいる人はグサッとくるものがあるかも(私はキツかった)
そんな中でやはり主人公の短絡的性格のせいで弟が湖に沈んでしまうシーンがあるんだけどここも痛い
弟は何とか奇跡的な(映画的な)生還をして、そこで救われた気持ちになった、なったんだけど…
結局その後弟は死んでしまう
死んじゃだめだよ…喪失感がエグい…
ここまでご都合主義で整合性無視のアクション映画として表現してきたわけだし、ここも殺す必要は無かったはず
主役のリーアム・ニーソンのカッコイイ姿を見せるためだけに殺された弟
その後いくらラスボスが殴られても、買いたかったトラックを買えても、弟が居ないから全く幸福ではない
いや、ストレスが減って幸福に見えてしまってるのも辛い
スッキリするためにアクション見たら胸糞映画を引いてしまったような感覚