ろく

大学での出来事のろくのネタバレレビュー・内容・結末

大学での出来事(2020年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

講義室と主人公エバの隠れた場所2点だけでメイン画角も主人公しか見えない。でもこの画角だけだからこそ主人公の表情、声色、体の震え、物音に集中できるからすごくリアルな世界観でめちゃめちゃ引き込まれた。自分もそばで隠れてる気分だし、廊下の銃声やドアが開いたり、実は襲撃事件に学内のひとが関係していて、おなじ講堂にいた2人の生徒がジュリアスの声かけで顔を出してしまった結果まさかの発砲。男性の「おい嘘だろ、ジュリアス、やめろ」(うろおぼえ)と言った瞬間に再び発砲音がした時震えが止まらなかった。いつバレて死ぬかわからない状況は本当にハラハラした。最後のシーン、静かになったけど顔出した瞬間、、、なんてことがあるのではと構えてしまってあまり直視できなかった。講堂の画角に入ってなんか安心したけど、撃たれた2人をガッツリ入れてそこをエバが通っていくあの感じはえげつないなと。
男の人が「ここは1人しか入れない」っていって追い出す所とか、女の子が誰かといないと不安なのって泣いてるシーン。そしてソフィが中々落ち付けず、最後には撃たれてしまったけど、あの状況でしかも自分のすぐ後ろで友人が撃たれいるのを体験している時点で落ち付けと言われても無理があるし実際ほとんどのひとがソフィや他の人とと同じでパニックになると思う。寧ろどれだけ怖くてパニックになりかけても行動そのものは冷静にできてる主人公凄い。

友人、警察、家族。電話シーンがメインだけど応答する側の反応もリアルだし、友人が撃たれた時はショックと動揺で思わず口を塞いだ。
あとこのエバ役の人の演技が本当に凄い。よくみえなかったけど涙は出ているとしてそこからお化粧が落ちてるところは勿論涙より鼻水が出るあたりリアルだなって。結構邦画とかみてるとめっちゃ泣くけど鼻水はそんなでてない、というか啜ってるけど出てるようには見えないことが多いけど脆にそれが出てるのが現実に起きてて実はこれビデオ回してたとかそういう感じじゃないのってくらい表現がリアル。
この画角ひとつと音だけでこれだけの緊張感を味わえるのってなかなか凄いと思う。それだけ登場人物(モブ含め)全員行動、言動、反応がリアル。
ろく

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