スーパーマン3作目で、かなり変な展開に。全体的にコメディ路線になった。
冒頭のスラップスティックなコントも異色だ。そしてストーリーもだいぶ意外性に満ちてる。
リチャードプライヤーなる黒人コメディアンが演じる男・ガスが話の核となる。
失業に次ぐ失業の果てに、コンピュータプログラマーの才能に開花。給料のハッキングに端を発し、大企業社長のウェブスター夫妻から陰謀に巻き込まれる。
ガスは命令で気象衛星にハッキングし、コロンビアに異常気象をもたらせコーヒー市場を荒らし独占を狙うというものだ。
そしてウェブスターは次に石油市場の独占を目論む。最終から石油を狙えば良いものを…。
そしてスーパーマンの敵が市井の市民であることがポイントだ。どんな超人的なヴィランよりもスーパーマンが勝てない相手、それは“普通の人”なのたから。
クラークはと云えば田舎のクラス会に参加し、当時のヒロインの未亡人と良い関係に。ロイスのことを急に過去にする展開。
あんまりだ。
そして、なんか知らんがスーパーマンは悪の人格となり素行不良に。悪のスーパーマンに前のクラークケントが勝つ。この辺もスーパーマンの2面性を描き話に膨らみを持たせたかったのだろうが、どうにも浅い。
敵本拠地に乗り込みコンピュータの城を相手に戦う。当時の最先端技術としてのコンピュータだが、80年代の機器に負けるクリプトン人ではあるまいて…。
追い込まれたコンピュータは、社長夫人を飲み込みサイボーグ化させる。コイツは良かったな。むしろコイツを早くから出してラスボスにしたら良かったのに。