すい

恐るべき子供たち 4Kレストア版のすいのレビュー・感想・評価

4.1
文庫を学生時代に本棚にお迎えしたけど、そういえば一度も読んでいなかったような気がする…

父親の不在、病人の母、狭い部屋でずっと一緒に生きてきた姉弟。いつの間にか歪んでしまったエリザベートの弟への愛情。問題児ダルジュロスを密かに想い続けたポール。ポールの友人ジェラール。エリザベスが勤め先で親しくなったダルジュロスに瓜二つのアガート。親のない4人は身を寄せ合って、縺れに縺れ、悲劇に向かってまっしぐら。

お屋敷のチェッカー模様の床とカメラを見つめる彫刻が印象的。逆再生のシーンに『オルフェ』を思い出す。

アマプラで鑑賞したら所々字幕の日本語が崩壊してた。
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