ついに、菊川玲二、最終章。
轟周宝を逮捕するため長きに亘り潜入捜査、“モグラ”をやってきた彼についにその時がやってきた。
1が2014年だから7年。
1、2、3で積み重ねがここに集約してる感じ。
そして、1、2、のお約束をこれでもか、とねじ込んでくる。
相変わらず冒頭から乳首と股間ネタ。
あまりの冒頭っぷりにさすがに怯む。
怯むけど、そんなのお構いなくガンガン攻めてくる。
しかも、それ、結構引っ張る。
引っ張りながら、いつもの3人組を乗せてきてお祭り騒ぎに。
なんか妙に感慨深い感じでここまでを振り返り、ついに来たな、みたいなテンション。
だけど、股間から離れない。
生田斗真と仲里依紗の関係性も年月を重ねてなんか少し大人な雰囲気だった。
やっぱり一番テンション上がったのは菜々緒の登場、かな。『銀魂』しかり、この手の役、めちゃハマるな。
手足長いし、小賢しいし、迫力もあり、そして美しい。
岡村演じる猫沢も、飛び道具だったわりにそこそこ爪痕を残し、菊川玲二の原動力になっていくのは個人的には良かった。
ここまでの総決算的な、轟周宝との対峙。
そして、今までなんやかんやと兄弟の契りを交わし、極道の世界を飛び回っていた相棒、日浦、堤真一との関係。
この辺をしみじみと描きつつ、いつものお約束で笑わせにくる。
「アリエールでしょ」じゃねーよ、みたいな。
で、そこにスッと、そしてズン!と恐ろしいほどに存在感を乗っけてきた鈴木亮平。すごい。
完全にこの映画のテンションにバッチリ合わせにきて、染まりながら染めてくる感じ。
『虎狼の血』上がりの極道のガチ感とほどよいバラエティ感。
この、ドスの効いた腹から出てくる声の迫力に圧倒される。
そして、滝沢カレン。意外と良い。
そんな役職なれるわけないだろ感と最初の登場シーンのエロい感じ。
色んな意味でドキドキする。
キリッと喋る感じが意外と真剣味が出てる、でも、何その服装、みたいな。
新しい切り口で新しい話、ではなく、基本的にはこれまでの話をこれまでのように進み、ついに最初からずっと目指してきたところに行き着く話。
「バッチ、こーーーい!!」
宮藤官九郎&三池崇史&菊川玲二&3人衆のキャラクターが存分に好き勝手やったシリーズ、ファイナルを迎えれて良かった。