フウ太

アリスとテレスのまぼろし工場のフウ太のネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

この監督は合わないのが分かってるから期待しなかった分、意外と楽しめた。
観に行ったのは主題歌と、久野さん目当て。そこは期待通りで満足。
内容は10代後半〜20代前半の人向けって気はした。

映像は綺麗だけど、特に印象に残ったシーンがすぐに浮かばない。

キャラクターは好きになれず。
所々にスポット当てられたところで思い入れも感情移入も出来てないから全然感動しない。
所々で恋してますけど、何で好きになったのか背景位は教えてくれよと思った。
五実は可愛かった。久野さんの泣きと年齢幅のある演技は凄い。

世界観は好き。でも軽い。
この設定で、もっと絶望感とかパニックとか、陰鬱としてるやつを観たい。
ストーリーはちゃんと畳んでて良かったです。
神隠しにあった女の子が初恋して失恋して元の世界に帰れてめでたしめでたし。
変わらない世界で絶望してたけど、成長してるし生きる気力持てた、消えるまで好きな子と人生謳歌する、めでたしめでたし。
っていう話かと。
青春SFダークファンタジー。

主題歌大好きです。
パンフレットの中島みゆきさんのコメント可愛い。

所々、何で?と思ったシーンはあったけど、こういうことなら納得いく、自分用整理↓
・製鉄所の事故によって幸先短い街を神様が惜しんで住民ごと状態保存。
住民は死んだと言うよりは現実と保存された世界で分離して別個体になってパラレルワールド化。
・保存が目的だから、変化が起こると世界に綻びが生じる=ヒビ。ヒビは煙で除去されて、保存状態を維持してる。
・人間は、保存された後に生じた感情や考えは変わったことになって、保存世界の綻びになるから除去される。
五実は変化して当然の現実の物だから、保存世界の仕組みが適用されないけど、異分子として世界への影響力が強い。
・人にヒビが入るのは、保存される前から持ってる感情や好意は、表に出していなかったとか、好きを自覚した位なら元々あった感情だからセーフ。
保存された後に好きになった、夢が出来た、過度なパニック、精神的に不安定みたいなのはアウト。
フウ太

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