とりにく

アリスとテレスのまぼろし工場のとりにくのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

岡田麿里の映画ということで見に行った
さよ朝の方が好みだったな。
映画の内容は賛否両論になりそう。

好きだった点
・音楽が良かった。
 適切なシーンで盛り上がるなって思えるBGMになっており印象に残った。映画館で見て良かったと思えた。

・物語がエネルギッシュだと思った。
 心が動かないことで日々を過ごすことで永遠を手に入れることがコンセプトだが終盤になるにつれてそのカタルシスを打破していくのは面白かった。

・絵が綺麗
青年期の描写は丁寧だと思う。感情の揺らぎなども絵から伝わってきた。

・テーマがしっかりしてる
 変化と停滞、未来と現在が対比されて書いてあり、テーマがしっかりしているのでメッセージ性がある。


イマイチだった点
・人物の掘り下げが足りない感じがある。
 2人が好きあった理由やいつみが好きになった理由が足りない。確かに血が繋がっている、後に結婚するという設定なので必然とも言えるが、本当に閉じ込められた世界のむつみが主人公を好きとは読み取れなかった。

・SFなのでああそういうもんなんだなと納得しないといけない
しんきろうはまあそういうもんなんだなと納得したり、心が動かないで本当に過ごしているのかや、閉じ込められた世界の理由など。

・悪い人の理由はわかるが弱い
 バトル漫画ではないので弱くていいのだが理由が弱すぎる。主人公との対話があまりないので背景が弱く、邪魔する理由がよくわからない。

色々書いたけど個人的には好きな部類に入る。岡田麿里が映画作ったらまた見に行く。
とりにく

とりにく