つっちぃ

アリスとテレスのまぼろし工場のつっちぃのレビュー・感想・評価

4.8
《アリスとテレスのまぼろし工場》
強い"想い"はアクセルにもブレーキにもなる。"ゲンジツ"まであと一歩まで登りつめた五実のアクセルは"恋"によってブレーキがかかる。"変わらない"事の安心ともどかしさと"変わる"事への期待と痛み。何の保証もない"変化"を与えるのは親の愛/エゴなのか。

"好き"というと薄っぺらく感じるけど他者への興味や関心が周囲を巻き込み自分を変える。

前半に見せた五実の"決まっている事"への諦めに対する"無垢"の強さがアナ・トレントのそれとダブりました。。

2023年9月24日再見
渋谷HUMAXシネマ
変化が許されない閉塞的な世界への反乱。若さの特権のような世界感がそこに安住しようとする大人たちへのボディブローのようにも映る。少女の中の"女性"というよりもっと原始的な"相手に興味を持つ"という事。隠そうとしていることが実は本質的だったりする。ニンニク味の生姜焼き見た目はおんなじだけどね。年ベス入れます
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