如月カルラ

アリスとテレスのまぼろし工場の如月カルラのネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

思っていたより恋愛に寄った話だった。
作画がとても綺麗で、特にヒビのシーンや光の描かれ方が好き。
ただ、メインテーマが恋愛なので途中から胸焼けを起こした。

変わる事を否とする切り離された世界で、多感な子供たちが心を痛めていくシーンはグッとくる。
夢も希望も失って消えていく友人や住人たち。
変わる事を否とされていてもいつかは現実に戻れる……と思っていたのに、戻ることができない、切り離された世界、存在であるという事を知らされた時の絶望感。

ラストでヒロインが、未来はあなたのものだけど彼の心は私がもらう(要約)というセリフを吐いた時は、母になりきれない少女の本音を聞いた気持ちになって、あぁそうだよなぁ……と思うと共に、煽るなぁ……とも思ってしまった。

ネタバレだけど、劇場で貰ったポストカード。主人公が消えてしまった友人を描いているのを視聴後に気付いて、ちょっと情緒を揺さぶられた。
如月カルラ

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