かなり初期のロマンポルノでしょーかね（タイトルどおりの時代劇もの）。まずその見映えの部分とゆーか、セットや家具調度といった美術面＆役者の時代劇的な雰囲気の醸し方なんかはフツーにかなりチャンとしてるのでして、映画レベルかどーかは置いたとしても時代劇として全然すんなりと違和感無く観てゆけるクオリティではあるのですね。中身の方も、かなり「好くある」系統の因業でやるせない悲恋ばなし…（ともすれば血腥く終わってゆきそうな）…かと思いきや、ラストには小川節子の軽い「逆襲」が見られます。ただ、ソコも含めての配役の妙とゆーか、小川さんには結局このキャラが率直にまた「合って」いたかな…とも（やっぱり個人的にはドコとなく「冷たい」感じが常に見て取れて…ですね）。
しかし、今作の問題点はポルノシーンの方に在るのですよね。男女の「絡み」の部分が終始ただただ裸で抱き合って（ナニやらまさぐり合って）呻いてるダケ…ってばっかで正直ナニをやってんのかの具体的な部分がサッパリ伝わってこないのですわ（ある意味、単にヌルすぎる…のかとも）。二箇所だけ挿入されてるごく微妙なＳＭシーンの方が、ま～だやってるコト自体は理解できる…てなモンで。まあ、コレも過渡期のロマンポルノにおける試行錯誤の産物、なのだろーとは思うのですケドね。
