ツクヨミ

モガディシュ 脱出までの14日間のツクヨミのレビュー・感想・評価

2.3
リアルな緊迫感で描く内戦下での工作。
1990年国連加盟を目指していた韓国は、当時国連人員が多かったソマリアのモガディシュで交渉を続けていた。そんな折に首都で内戦が勃発し…
海外内戦下での工作を描いた歴史ドラマ。2021年韓国内ナンバーワンヒットの宣伝がされていた本作、個人的に2020年の韓国ナンバーワンヒット作"KCIA 南山の部長たち"が凄かったこともあり去年韓国のエンタメ雰囲気を物色してみた。
まず今作は1990年当時アフリカのソマリアで国連加盟のための交渉を続けた韓国外務の話になっており、内戦が勃発したアフリカ国内での異常な緊迫感というのを肌で感じられる仕様が凄まじい。反乱軍が常に街を闊歩し無差別に銃を撃ちまくる恐怖感はなかなかで、ラストのカーチェイス含め緊迫感の描き方には舌を巻く。
しかし個人的に韓国映画は韓国本土の雰囲気を楽しむのが醍醐味だと思っているので、韓国本土の場面が一切無い本作は韓国映画としての魅力は薄いかなと感じたのは確か。しかし当時の韓国の国際情勢や北朝鮮との関係性を理解するには良く、韓国という国を知るには実はめちゃくちゃ大事な作品なのかもしれない。
ツクヨミ

ツクヨミ