事実を基にしたストーリーであるそうですがなかなかその元ネタが分からなかったので本当?と思ったところに監督のインタビューで外交官の方の手記や内戦時の資料を丹念に探したと話していてその努力の賜物が開花しているなという第一印象。
前半のハラハラしつつもそれなりにありふれた日常を過ごすパートを経て、急激に内戦に巻き込まれ、人道的に共闘し脱出を試みるラストパート。これがたった2時間とは思えない充実感で没入しまくりでした。
何よりこういう事実を基にしたストーリーだとフィクションではないのでアクションシーンというのは現実感あるものになってしまうイメージがあるのですが、その現実感を抑えつつも見ていてハラハラするようなとてつもないアクションやカメラワークに凄みを感じました。言い方少し変えると、「マッドマックス」的でありつつ現実離れしない絶妙なバランスがとてつもなかったです。