ペコ

モガディシュ 脱出までの14日間のペコのレビュー・感想・評価

3.8
ソマリア内戦に巻き込まれた人々の脱出劇を描いた作品。こんな出来事があったことに驚かされました。韓国と北朝鮮。南北朝鮮問題にも触れていて、敵対国の2つの国が一時的に協力し合い、脱出を試みる展開は見応えのある人間ドラマでした。韓国の外交官と、北朝鮮の外交官。国が違えど、国を優先するべきか、命を優先するべきか…。しかし愛する人のために、想う気持ちは同じ。互いの心理戦にもハラハラさせられます。そしてソマリアの子供たちが本物の銃を持ちながら笑うシーンもまた衝撃です。子供でも当たり前に戦場に立ち、兵器として扱われる現実。エンタメ要素が満載で、イタリア大使館へと向かうカーチェイスシーンは迫力がありました。まぁ最後の脱出劇の際にあれだけ四方八方から銃撃を受けているのに死なないっていうのは違和感がありましたが…。
でも歴史、人間ドラマ、アクションとバランスよく盛り込まれて飽きることなく最後まで楽しめました。最後、何事も無かったかのようにそれぞれの国へと戻る姿にグッときました。
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