このレビューはネタバレを含みます
昔ながらのパワハラ刑事が、周囲の反感を買い、音楽隊に異動に。
やってられるか! 俺は刑事だ! まだ追ってるヤマだってあるし!
からの、隊員たちにほだされーの、
音楽がきっかけで嫌われてた娘とも歩みよりーの、
うまくいきかけたところで、音楽隊解散の危機!!
しかし音楽祭にやってきたホシをあげたことで評価が上がり、定期演奏会も大成功…という、安心して観られる作りでした。
パワハラ刑事が音楽隊にというログラインで想像のつく展開をしっかり踏襲しつつ、アポ電強盗という今風のモチーフを入れてるのもいいし、実はパワハラに堪えかねてコンプラ室に投書してたのはかつての部下だった、というちょっとした捻りが良かったです。
娯楽作って「安心して観られる展開に、ちょっとだけ捻り」ってのが一番いいと思うんですよね。
欲を言えば、追ってた本星がチンピラと音楽祭で待ち合わせてるってとこだけご都合感があったので、もうちょっと強いエピソードにできたらより良かったかなあと思います。
しかしやさぐれてた初老の刑事がだんだん穏やかになるのを見事に見せる阿部寛さんとか、少ない台詞で微妙な立場の役を演じきる磯村勇人くんとか、高杉真宙くんとか、とても見どころの多い作品でした。
なんか疲れてるから軽く観られるもの観たいけど、だからって大外れ掴みたくない〜って気分のときに最適かと。