TAKーKUN

嘘喰いのTAKーKUNのネタバレレビュー・内容・結末

嘘喰い(2022年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

開始40分であまりの酷さに鑑賞辞めました。
賭けグルイやライアーゲームなど駆け引きや騙しあいといったジャンルが好きな私にピッタリかもと思ったのですが、どうやら違ったようです。
まずもって主人公の優秀さを現す最初のネタ晴らしが磁石ですもの。ベタ中のベタじゃないですか。

序盤のポーカーもね、ただ結果だけを見せるだけですもの。どちらかでもいいから手札と場のカードを観客に見せて、ここは降りる、ここはレイズするとかしないと、敵役がどれだけギャンブルが強いのか全然分からない。何となく強いんだな、という状況的説明だけだから全然気分が高ぶらない。最近、カイジのワンカードポーカーを見せられてるだけに、ポーカーの見せ方が下手くそだなと思いました。

ルーレットの所はそこそこ理にかなってて楽しめたけど、ギャンブルの駆け引きや騙しあいを丁寧に見せる気は全然無いんだな、かつ尺的にこの後も無いのだろうというのが透けて見えたので、私の好みの作品じゃない、時間の無駄と途中であきらめた次第です。

まずもって、序盤の白石麻衣の塩沢とき風の髪型で出たときは目を疑いましたよ。それで通すのかと思いきや、次に登場するシーンでは普通の髪型になってるし、さらに飲みに行くシーンではまた髪型変わってて、物語の本筋に集中できないのよね。

セリフも「すっごーい」とか「よっしゃー」とかポーズや動きもいちいち陳腐。アニメや地上波の2時間スペシャルならまだ許せるけど、とてもじゃないが1800円を払ってまで観たいクオリティでは無い。

あと、人をバンバン殺すシーンもあるけど、そんなスキルがあるんだったらギャンブル関係なしで普通のヤクザじゃんと思ってしまう。

賭けグルイとかライアー・ゲームはそういうシーンが無いし、カイジもギリ、直接は手を下してない。だから、まだある意味ファンタジーとして世界観を楽しめるけど、銃でバンバン殺してると話がブレるのよ。同じ横浜流星が出演した昨年の賭けグルイ劇場版と同じ過ちを犯してる。

あとで監督名を見て納得しました。中田監督じゃあね。映画の質というよりも、イケメン主人公にしてファンしか見に来ない作品を薄利多売して小遣い稼ぎをする。そんな監督も需要があるのだけれど、目の肥えた映画ファンがわざわざ時間を割いてまで観なくてもいいかな。
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