Ao

戦場のピアニストのAoのネタバレレビュー・内容・結末

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

家族の描写が移送以降全くないし、思い返すようなシーンもない
戦災に巻き込まれている間はきっと思い返す余裕もなく、その日その日を精一杯生きるだけなのか

ドイツ将軍の前でピアノを弾くシーンについて、
極限状態 生死の境目 貧困と猛々しくパッションに溢れた演奏のコントラストが美しかった
きっとこれを弾き終われば自分は死ぬと思っていたことだろう、「死ぬ気で〜する」の真髄を見た気がする

戦争が身近だからこそ感ずるものがあったし、想像力を掻き立てられた
結局は人と人との関わり合いなのに、どうしてこうも歪んでしまうのだろうか
アートがその歪みを均してくれる場合もあるのか、フィクションに留まってしまうのか
我々はあらゆる面においてその可能性を模索しなければならない
Ao

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