ひかるん

戦場のピアニストのひかるんのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.0
タイトルは聞いたことがあるものの、どんな話なのかは全く知らなかった本作。
第二次世界大戦の時代の話なんですね。

ナチスと戦う!みたいな映画は(完全なフィクションも含め)いくつか見たことがありますが、そう言えば、徐々に迫害を強められていく人々の生活に着目した作品を見たことはあまりなかったような?
戦時中の、戦場ではない場所を描いた映画と言えば「ジョジョ・ラビット」がありましたが、本作はその逆の立場の視点に立った映画。「ジョジョ・ラビット」は、子供の視点ゆえかコミカルな部分も多めで見やすい映画でしたが、本作は、実話だからというのもあるのでしょうが、緊張感の漂い続ける重々しい内容でした。特に終盤に差し掛かるにつれ、台詞も減り、戦争映画らしい空気がどんどん強く。
虐殺の場面だけでなく、じわじわと権利を奪われ、追い詰められていく様がものすごく丁寧に描かれている映画でした。
ひかるん

ひかるん