なりノフ

戦場のピアニストのなりノフのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
5.0
重いな~とか考えながら観てたんですよ。まあ重いのよ、第二次世界大戦中のユダヤ人の話なんて。でも実話とは思わんて……。
この頃の話はまあ人間の所業だとは思えなくて現実ではない気すらするし現実だと思いたくないんだが、本人が残した記録が原作だってことは本当にあったんだよな。
なんて話だ。冒頭から戦争中で悪い状況はあるんだが、そこからさらに状況が悪くなっていくのが辛すぎる。なんだってこんなことに……。

主人公シュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディの演技が本当に良かった。映画『フレンチ・ディスパッチ』で知ってから気になってた役者さんなんだけど、今回主演として演技を観て見入った。
絶妙な表情が良い。特に哀しみを抱えた時の顔よ。

悲劇に満ちた、地獄のような物語。されど映画としては全く飽きず、苦しみつつも見入ることが出来る良い作品でした。
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