あの国にスパイとして入り込んでいた男の話。
ドキュメンタリー映画と言えば、過去の資料とか、オマケ程度の再現映像を見ながら語り手が永遠と語るイメージがあり、良くも悪くも、そのジャンルについて詳しくなければ面白くないもの、いや、詳しくてもエンターテインメントとしては、ある程度退屈なものという認識があった。
しかし、この映画はすごい。まずほとんどが実際に隠しカメラによって撮影された映像や音声で、当たり前の事ながら非常に生々しい。
そしてドキュメンタリー映画であり、尚且つ事後の事であるにも関わらず、下手なアクション映画やクライム物を平気で飛び越える緊張感。
映像自体も衝撃的で興味深いものだったし、個人的にドキュメンタリー映画というもの自体の印象を変えてしまった。ただ、すごい作品。