重い作品
親の離婚で苦しむ線の細いニコラス（ゼン・マグラス）は、ピーター（ヒュー・ジャックマン）に元鞘に戻って欲しかった。ピーターはその気持ちには辿り着かず学校に行かせることがただ目標だった。まさに子どもの気持ち親知らず。
ニコラスに「どう生きたいんだ」の問いは辛すぎる。どう生きたいかなんてポジな考えに及ぶはずもなく、そもそもそこからすれ違っていた。ニコラスはただ両親と3人で暮らした安寧の日々を求めていただけ。でも面と向かっては言えない。
苦しかっただろうな。そりゃ学校に気持ちは向かないよね。なのにわかってあげられない父と母。
ピーターは自分の父親（アンソニー・ホプキンス）に言われて苦痛だった言葉をニコラスに言っていることに気づいたけど、遅し。
ベス（カービー）のキャラが私はちょっとダメ。ニコラスが、父が母を捨てて若いベスと一緒になった状況を受け入れられず、時間の中に取り残されてしまったような孤独感を感じているのがよくわかる。
親の離婚を子どもはどういう気持ちで見ているのか、123分で見せた説明は完璧だと思う。
あと、精神科の医師とセラピスト、あの説明の雰囲気はダメだな〜 あれじゃピーターもケイトも落ち着いて判断できないわ。
