ねじまき

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してるのねじまきのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

プリンセス版モモカという存在と、ヒト時代のサネトシ先生の描写のいい塩梅の省略が、良かったです。
両者がひとを間に挟んで対決をしている神様といった感じで、物語のテーマのひとつである運命の要素がより強調されていると感じました。
子供ショウマとカンバは、運命と対決するためにあの部屋にいたんですね。ラストカットは彼らへのプレゼントだったのでしょうか?
どんな運命の下に生まれたとしても、自身に愛を失う事さえなければ、きっと何者かになれる。10年後に導かれた存在証明。劇場で鑑賞する事ができて良かったです。

総集編という事で、以下編集についての感想です。
前編とは趣きの異なる編集。
前編は話を整理しつつもギャグエピソードも結構拾っていて、ピングドラムという作品世界を余すことなく再現する作り手の姿勢や、新規opパートでキャラクターの実在感を補強するといった試みを感じ、おぉとテンションが上がった記憶があります。
今回の後編ですが、2時間20分の長尺にもかかわらずストーリーでパンパンだった印象です。改めてテレビシリーズの後半は物語の根幹にかかわるエピソードがてんこ盛りだったんだなと、なのにキャラクターがストーリーの操り人形にならずに生きているスゴい作品だったのだなと改めて思い知らされました。
編集で時系列が整理されており、ストーリーが分かりやすくなっている点は前編から引き続きです。マリオさん部分だけは残念な仕上がりでしたが、しょうがないですよね。パンフには帽子姿出てるけど、これは一体。
ねじまき

ねじまき