風雅

劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [後編] 僕は君を愛してるの風雅のネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

10年前よりは明快に感じたな、と思ったのもクライマックス手前までで、
やっぱり観終わってから解説サイトをウロウロすることになる。

そういうのの何がいけないって、どうしても考えることに脳が割かれてしまい、
せっかくの映像美、音楽を含めた壮大な演出に没頭できないという勿体無さがある。

もっとわかりやすく描ける方法はあってもこのやり方を敢えて選んだんだろうなとは思うので、
こっちの理解力、ないしは鑑賞スタイルの問題と言われりゃそうかも。

結局『自己犠牲で運命を変える話』と言うと陳腐になりそうだが、
色々な角度からの愛がそれを複雑に、歪に、彩っている。

『世界を壊して一からやり直そう』の方は比喩で、
『運命の乗り換え』は実際に起こる現象、そういう理解でいいんだよね?

じゃなきゃ眞悧先生に従ってても陽毬は助かったことになる…のか?
時間が巻き戻っても運命は変わらない、という解釈か?

これはもうノットフォーミーなのだと思う。
でも、ARBのカバーにしても各種ロゴなどのデザインセンスにしても『せいぞんーせんりゃくー!』にしても、
『ペンギンが何をやってたか』だけ追っても楽しいんじゃないかぐらいの落ち着きのないアイツラとか、
劇場版で描かれる東京の神聖さすら感じる風景も、
人生で観といたほうが良いアニメなのは疑いの余地がない。
風雅

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