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流浪の月のはとのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.0
完全披露試写会にて。少しネタバレ入ります。

悪人や怒りの李監督×パラサイト撮影監督がタッグを組んだ作品。

李監督が「広瀬すずの代表作を作る」と話されていたが、まさにそんな作品だったように思う。満身創痍で剥き出しの広瀬すずがとてもよかった。体当たりで全身全霊でお芝居をする彼女に圧倒された。

主演の1人である松坂桃李は今までで一番難しい役だったと言っていたが、感情をうちに秘めるタイプの役の心の機微を繊細に表現していいた。

当事者でなければわかりようのない気持ち、2人だからこその絆というか共通項というか、宿命を背負っている感じってこういうことなんだなって思った。

事件から15年経って大人になっても、男女の関係とかにはならず、ただそばにいたいという純粋な気持ちで一緒にいる2人の関係性はあの頃のままで、当時いかにお互いがお互いによって救われていて、拠り所になっていたのかを描いているようだった。

ストーリーと出演者たちの演技力に圧倒されて、見終わった時はあまり感想が思い浮かばなかったけれど、すごいものを見たなあという漠然とした思いはあった。

個人的に横浜流星がよかった。
普段から想像もつかない汚さ、最高。
気持ち悪くて最低で最悪で汚い横浜流星、脇だけど光っていました。
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