RURIKO

流浪の月のRURIKOのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.6
ずっと苦しくて鼓動を感じるようなシーンが多かった。

広瀬すず、演技すごいね。
「怒り」の時にも衝撃を受けたけど、本作品はより素晴らしかった。目の演技が良い。

松坂桃李演じる文のあの雰囲気はなんとも言えないな。
死んでも言いたくない秘密を抱え、母親には拒絶され誰にも打ち明けることができず苦しんで生きてきた文。
この間「孤狼の血LEVEL2」を観たので、「ほんとに同じ人なのか?」と…。

そして更紗の幼少時代を演じた白鳥玉希。
注目していきたいと思います…辛い演技も楽しい演技も表現が上手だった。

横浜流星舐めてたわ。
昨今イケメン俳優☆みたいな持て囃され方をしていたので、こんな迫真の演技をするとは思わず。DVのシーンは予告でも流れてたから心の準備はしていたけど、ものすごく怖かった。

多部未華子、ものすごく大人の女性を感じた。涙がうまい。

柄本明は登場時間は短いこそすれ、序盤の空気感を締めてくれるな。柄本明すごい。

樹里はそっち系か〜〜〜ととても残念だった。樹里はもっと良い人物の役をして欲しい。

バイト先の店長の三浦貴大、この店長がとても良い人で良かった。更紗がバイト先を去るシーンの店長の優しさには涙が出た。


全体的にとても重い。救われない。
ネット社会の悪いところが映し出されている。
この映画の観客は文と更紗がお互いに抱く気持ちを見ているため世間の反応や行動にマイナスな感情を抱くが、観客ではない何も知らないあのスクリーン上の他人たちは表面(表面上の事実、報道、悪意のある週刊誌など)しか情報がないためにあの様になるのは致し方ない部分もある。

なんとも言えないなーーー。
私もこの映画の感想、表面的な言葉でしか表せないや。
RURIKO

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