Kaz66

流浪の月のKaz66のレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.3
「悪人」「怒り」に続き、これまたスゴイとしか言えない(自分のボキャブラリーの乏しさに苛立ちます…)映画でした。
原作も未読でどんな内容かも入れぬまま、李監督/撮影:ホン・ギョンピョ(パラサイト/バーニング)という情報だけで劇場に行ったのですが…、超ヘビーな話で二時間半ずっと観入ってました。
とにかく映像がカッコいい!ていう表現がよいのか分かりませんが、すごくエッジーな映像で刺さります。風とか波とか…、“揺らぐ”ものの映像が心象表現と相まって素晴らしかったです。
そこに、松坂桃李が入魂の素晴らし過ぎる演技を披露し、広瀬すず・横浜流星も今までにない新境地の演技で喰らい付きます。
で、内田也哉子の(短い出演時間ながら)この映画を左右するほどの“ハズレ”の表現!
そして、僕が最も目を見張ったのは、若い頃の更紗(広瀬すず)役を演じる白鳥玉季(とと姉ちゃん、永い言い訳、素晴らしき世界)。この娘の演技はホント天賦の才ですね、末恐ろしいです。
という事で…、他にも音楽も美術も、勿論本屋大賞を獲った原作も、全てにおいて国境を越えた一流の才能が結集した、スゴイ映画でした。
個人的に大満足ですし、観ようかな?と思ってる方はぜひ劇場での鑑賞をオススメします。
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