Kaz66

ボブ・マーリー:ONE LOVEのKaz66のレビュー・感想・評価

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)
4.4
んー、なんだろう?この感覚…
『素晴らしい、感動した』とはちょっと違う、トテツモナイものを前に只々『❗️』と感嘆・感服するしかない…みたいなコトかな。
「ボヘミアン・ラプソディ」よりも評点低いのはそういう理由で、完成度はより高いと思います。
ボブ・マーリー31〜33才(36才で逝去)、彼にとって重要な出来事が多数起こった1976〜78年にフォーカスして、その濃密な人生を追体験できるような筋。
1976年:政治闘争に巻き込まれ銃撃を受ける。
 その2日後、スマイル🇯🇲コンサートを開催。
1977年:ロンドンに渡り制作した名盤「エクソダス」の制作過程が描かれる。
1978年:ジャマイカに帰国し「ONE LOVE PEACE コンサート」を開催。対立する党の2人の党首を登壇させ、和解の握手をさせる。
また、製作陣営も素晴らしい。
監督は「ドリームプラン」(ウィル・スミスがアカデミー主演男優賞受賞)のレイナルド・マーカス・グリーン。
ボブの妻:リタ、息子:ジギーらがプロデューサーとして製作に深く関与。
製作総指揮はブラッド・ピット/PLAN B。
主演(ボブ役)のキングズリー・ベン=アディルは、「ザ・コミー・ルール」でバラク・オバマ前大統領を、「あの夜、マイアミで」でマルコムX役を好演しており、本作でも話し方や動作に加え細かすぎるギターの演奏癖までも“完コピ”する憑依型熱演。オスカー獲りにも期待がかかる。
そして、素晴らしすぎるEVERGREENな音楽🎵
名曲に継ぐ名曲で、スーパーヒーローではない“市井の闘士”が音楽で内戦を止め、国民的英雄になる“奇跡の光景”を自ら見事に演出している。
とまぁ、見どころ満載の映画、音楽好きの人は“観ない”“配信待ち”なんて選択肢はない…必見の一作でした。
Kaz66

Kaz66