このレビューはネタバレを含みます
まるで詩のような映画
風景、音、演技、映像がとてつもなくシンクロしていて、緩やかに、時に激しく押し寄せてくる感じに引き込まれました。
五感で楽しめる映画！！
表面上だけでみると、二人の関係性は世間にわかってもらえない複雑なもの。本当はロリコンでもなく、ストックホルム症候群でもない、ただ一緒にいて心地よくて、楽しかったそれだけなのに。
自分も似た事件あればニュースで流れてても誘拐犯が悪いに決まってるで済ましてしまうのかと思うと、考えさせられましたね
なんだってとりあえず騒ぎ立てる世界に疑問を突きつけてきます
恋人でないけど間違いなくかけがえのない存在という考え方、おとなの身体になれない病気があることや多様な愛の形、セクシュアリティ(二人の関係性や恋愛観)など、実はすんごい考えるべきテーマだらけでした。自分の世界観が広がりました
また今回面白いと思ったのが、役者さんが感情込み上げてくる時とかにガラスに寄りかかってることにより、「ｶﾀｶﾀｶﾀ」って鳴るのがまるで感情のこらえや、起伏を音で表してるみたいで勝手にスッゲー！ってなってました笑
たぶんそーゆー見せ方なんだと思ってます！
あとあの喫茶店の雰囲気、古いマンション、文の家の装飾が素朴で無駄なくていいなあ～と
ノスタルジックでシンプル。映画的だけどそれがいいそれでいい。俺もあんなとこ住みたいなぁ
