こぱんだ

流浪の月のこぱんだのレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.4
どんな感想を述べても「人は見たいようにしか見ない」の台詞に尽きる気がする。

誰に感情移入したのか、どの立場にいるのか自分でも分からないけど、映画からの帰り道、じっくりゆっくりと涙が溢れた。
実際は当事者にしか分からないことってたくさんあるよね。
見えてるものが全てじゃない。

更紗も文に対して謝罪の気持ちが大きくのしかかっていたけど、文もきっとあの時手を離さなければ良かったって気持ちがあったから梨花ちゃんのこと追いかけたんだよね。あの大声はグッときた。

更紗のベランダでの告白も泣けた。文の反応も泣けた。もうあれは申し訳ない気持ちとかではなく愛だと思った。男女とか友情とかじゃなくて、もう家族のような愛。

この映画に対して泣ける人泣けない人、受け入れられる人引いちゃう人、多分いろんな人が出てくるんだろうなと思う。そんな映画☺︎

広瀬すずの細かい表情(特に黒目の動き!)とか呼吸の仕方とかホント上手。
松坂桃李も独特な空気を出してるのに感じる居心地の良さが適役すぎる。
なにより横浜流星があんな役できるなんてビックリした。

2時間40分があっという間だった。
なかなか感想はまとめられない。
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