ラストシーンでまさに「ある男」だと思った。
戸籍って難しいなぁ。
個人の存在を証明するもの。
でも人の記憶に、思い出の中に存在するために戸籍は要らない。
里枝にとってはただの肩書きであってXとの想い出は本物だから特別意味はなさないのかもしれない。
でも悠人にとっては自分の正体を確かなものにするためには必要なのかもしれない。
そう考えると、今のわたし自身はもう自分というものが出来上がってるんだなぁと実感する。
名字がなんであれわたしはわたしだと思えるから。
映画の中身を感想にするのは難しい映画だったかもしれない。
でも、とにかくラストシーンで「ある男」というタイトルが腑に落ちて、秀逸だなぁと拍手したくなった。