このレビューはネタバレを含みます
巷で好評だったので鑑賞。原作未読。
個人的には微妙。映像は綺麗でした。
原作の問題でもあると思うけど、結末が好きじゃない。
フミの精神を、身体的な理由をつけて描写しているのが好きじゃない。
落とし所として、微妙に感じた。
元々は、他者から与えられる苦痛が原因だった2人の関係だった。
そこから、サラサとフミはお互いに縛りあい、それぞれの行き場をなくしているようにも感じる。
秘密を共有することで、心地よく感じると同時に、逃げ場をなくしているような。
元は被害者ではあるが、永遠にそれを引きずっているような感じもある。
もちろん、精神の傷は一生残るもの。でも、他人を傷つけていい理由にはならない。
多部未華子演じる彼女に対してひどいなと感じた。
広瀬すずの演技は、なんというか今の邦画トレンドって感じ。
サラサの幼少期を演じた、白鳥玉季がすごかった。広瀬すずの表情に似ている部分があったり、意図して寄せていたのだとしたら、今後がとても楽しみな女優。
個人的には横浜流星が微妙でした。
予告の時点で感じた不安が的中してしまった。
DV演技がすごいと話題になっていたけど、個人的には疑問。
普通の会話シーンの方が、薄っぺらくて怖い感じが出ていてよかった。
DVシーン、やっていることは怖いけど、演技としては全く怖くない。
