Takachan

流浪の月のTakachanのネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

更紗が階段を降りるシーン、人生転落する予兆
先に続かない橋、それ以上は行き止まり
ベランダの文と更紗の間の磨りガラス、2人の絶妙な距離感
映し方がとってもよかったです!

ストーリーは...マイクロペニスでロリコンの男性の話...笑
そんな単純な訳でもなく、2人が一緒に居たいと思って一緒に居ただけで世間に叩かれる悲しいお話とも捉えられるし、ストックホルム症候群で男性が一方的に未成年の女の子を誘拐した事件とも捉えられる。
映画でも出たセリフだが、人は見たいように見る、だと思います。
文に対して可哀相みたいなマイノリティ側に焦点を当てる、観客を同情させる為に性的描写がないのかなと思いましたが恐らく本当にそういった不純な気持ちは無さそうです。マイクロペニスですし...
(映されたことを観る映画で映されてない点を考えさせる映画は凄いなと思いました。重要なポイントからは少しズレてるので私の考え過ぎかもですが)

どこまでがOKでどこからがNGなのか、その境目をフラフラするような映画で自分でも良し悪しがわからなくなりました。またそこがもどかしい+面白いのかもしれないです。

更紗は最後橋から飛び込んだし、また流されればいいよっという発言もあったので“行き止まりを突き抜けて2人で生きて行く決心”なのかな?
Takachan

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