みちゃまる

流浪の月のみちゃまるのネタバレレビュー・内容・結末

流浪の月(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

人は見たいようにしか見ない、という言葉が突き刺さる。
偏向報道、SNS、デジタルタトゥー。一度レッテルを貼られてしまえば、時間が流れても何処へ流れついても、人の目や噂話は月のように後をつけてくる。
自分も客観的に物事を見て判断できるのかというと、自信はない。

世間から加害者・小児性愛者として見られ、「大人になれなかった」ことに苦悩する文。
世間から被害者・かわいそうな子として見られ、過去の体験から性的な行為への嫌悪感が消えない更紗。

世の中には様々な人がいる。人と違うことは罪なのだろうか。
2人の関係は被害者と加害者の関係でも男女の関係でもない。
だからといって辛い過去を舐めあうような関係でもない。

真実と事実は似て非なるもの。
みちゃまる

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