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ARGYLLE/アーガイルのKUBOのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
4.5
いや〜、遊び心が満載で最高だった!

『キングスマン』のマシュー・ボーン監督の最新作『アーガイル』。

小説家が列車内で突然命を狙われ、本物のスパイと脱出する予告編で心惹かれて、ちょー楽しみにしていた作品。

公開初日、最初のIMAXレーザー上映で見てきましたよー!

基本、全部ネタバレ禁止の作品だから、詳しくなんて全然書けないけど、

アイディアいっぱいの脚本が、もう最高!

作家が書いた小説の内容が実際の事件を言い当てるとかいう感じの作品は、今までにもいくつかあったけど、そういう系の作品の中でダントツにおもしろい!

サム・ロックウェルとヘンリー・カビルは同じアクションシーンをそれぞれで撮って、編集して重ねてるのね!

エリーが書いた小説「アーガイル」の内容と、実際にエリーの前で起きる小説世界を超えた出来事と、エリーの妄想のように湧き起こる映像とが、渾然一体となって次々と切り替わる編集の妙に、見ているこっちは気持ちよく振り回される!

何度も「えー!」って言うほどびっくりした。

ラスト近くのカラフルなバトルシーンは、蜷川実花が好きだろうなぁw

見終わった後、パンフ読んで更にびっくりしたのは、本作に登場する小説『アーガイル』は実際にあるスパイ小説。原作者のエリー・コンウェイも実在する!

マシュー・ボーンが小説『アーガイル』にヒントを得て、実在する原作者を主人公にしたオリジナルストーリーを書いて映画化したものだって言うんだから、その湧き出ずるアイディアにびっくり仰天です!

アクションシーンも音楽も『007』などの従来のスパイ映画へのオマージュを盛り込みつつ、全く新しいスパイ映画を誕生させた。

またテーマソングのように使われるのが、昨年発表されたビートルズ最後の新曲と言われる 「ナウ・アンド・ゼン」だってのもビートルズファンの心をくすぐる。

『キングスマン』何作か続けてて、ちょっとマンネリ気味だったマシュー・ボーンだけど、また全く新しいスパイ映画の傑作を誕生させた。

Apple Original Films の制作だから、配信待ってようとか思ってる人いると思うけど、これは絶対劇場の大きい画面で、でっかい音響で見なきゃいけない作品!

劇場での鑑賞を、激オススメです!
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