「キングスマン」に関しては、１作目はフツーに好き、２作目はイマイチ、３作目はバランスがおかしかったけど嫌いじゃない…といった感じ。けどもしも作り手がシリーズ続編よりも、別の新しい話で面白いアイデアが浮かんだのであれば、そっちが観たいかなー、くらいの気構えでした。
率直な感想としては…
「意外な・捻った設定が“面白さ”にもう一つ繋がっていない」
…といった感じかなぁ。
予告編から想像した通りの「フィクション作家が自身の書いた話と同じトラブルに巻き込まれる」という展開は、目新しくないけど決して悪くはない設定…と思うけど、ブライス・ダラス・ハワード演じる主人公・エリーの「執筆行き詰まり描写の弱さ」「中途半端に小さい諸々のリアクション」のせいか、いまいちノれず。
後半に「実はこの人、◯◯だった…！」というデカいツイストがあったけど、これで前半の違和感は解けても評価がひっくり返るわけではないし、突然身体がメッチャ動くようになるのは微妙に納得いかないし…。
終盤のアクションシーンは、カラフルな煙には『またか』と思わなくもないけど、「くたびれた印象のおっさんと、年相応な肉付きのおばちゃん」の無双で魅せる…という点は、確かに痛快でした。ただ、それなら作中でもっと「フィクションに出てくるスパイの華々しさ・見た目・体型」について言及・批判していれば、カタルシス強まったんじゃないのかなー、とも。
