Nagi

ミラベルと魔法だらけの家のNagiのネタバレレビュー・内容・結末

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

これを1本の映画にまとめるの大変だよ〜。
一人一人のキャラクターが良すぎて、もっと尺あげていいよ〜って思ってしまった。
でも映像と衣装デザイン、楽曲とギャグシーンの多さは最高!世界観めちゃくちゃ好き!

予告を見てた時はてっきりミラベルがザ・主人公〜!って感じなのかと思ったけど、
ミラベルのような平凡な女の子よりも、ギフトを持っている人たちへのメッセージが強いと思った。これまで「期待」されたことのある人、すべてを優しく包み込んでくれるようなお話だった。

成績優秀なんだからいい大学に行けとか、絵が上手いんだからもっと絵を描きなよとか、英語喋れるなら使わなきゃもったいないよとか、言った側はよかれと思って言ってることがどんどんその人にプレッシャーになっていって、本当にやりたいことを隠して、「できること」をやってしまうことってあると思うけど(自分の話)
「そうじゃなくていいなら、何ができる?」って歌ったイサベラがめちゃくちゃ輝いてたなあ。

ストーリーは割とあっさりだから、意外と感動できないかも、と思ったけど
街の人たちが「今度は僕たちを頼って」って助けてくれた時に泣いちゃった。ありきたりなんだけどやっぱり人類が支え合って生きてくのって美しい…。
マドリガル一族全体が、理由も分からずにギフトのせいで生まれた時から期待されて、欲しくて持ってるわけじゃないのに妬まれたり落胆されたりとか、辛いこともたくさんあったと思う。
そんな人生があそこで報われたというか、ギフトが無くなっても自分たちには救われるだけの価値があると再認識できたんじゃなかろうか。

最後の写真に旦那さんたちも入ってるのよかったし、エンドロールでLet it go(字幕あの短さだとありのまま!って入れられなかったのかな。自由に!ってなってたね)のクレジットがあったり、コロナ禍で大変な時にありがとう、ってメッセージがあったり、やっぱりstudio babies の名前が載る映画っていいなと思ったり。
じわじわ良かったな〜って思える映画やった。

字幕は中沢志乃さん〜最近めちゃくちゃお名前拝見する…
歌とにかく好きなんだけど特にWe don’t talk about Brunoが英日どっちも最高でした。
Nagi

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