✝️デモニック✝️
〜ブロムカンプも筆の誤り〜
「第９地区」「エリジウム」「チャッピー」などのバリバリに凝ったＳＦを撮ったり、かと思ったら「グランツーリスモ」のようなスポ根青春映画を撮ったりと、大活躍のニール・ブロムカンプ。興行収入的にはイマイチのようですが、私は大好きです。
そんなブロムカンプ監督が、いつの間にか撮っていた低予算の小品ホラーが本作です。
大量殺人を犯したので縁を切っていた母親が、なぜか昏睡状態に。主人公カーリーはその原因を探るべく、最新技術を使って殺人鬼である母の精神世界へダイブします！
「あれれ〜？デモニックってタイトルなのにＳＦなの？悪魔とかじゃないの？ザ・セルなの？」
って思った方、安心してください。悪魔ですよ！😃
精神世界へ入り込むという「イセプション」みたいなとんでも最新技術と、悪魔という直球のオカルトの組み合わせがかなり新鮮で、物語にグイグイ引き込まれました。さすがブロムカンプ！👍
制作費はかなり少ないみたいですが(１５億円くらい？)、その不自由さを工夫で補っており、見たことない世界を見ることもできます。
しかし残念ながら、終盤に急失速。途中から監督がポール・アンダーソンに変わったのかと思うほど、凡百のホラーに成り下がります。
つまらないことはないんですが、第９地区やチャッピーなどの畳み掛けるクライマックスと比べると、どうしても見劣りしてしまいますね。でも評価はちょっと低すぎると思います。
⚠️コメント欄はネタバレです⚠️
