《美貌が花咲く》
増村保造2本目にして既に虜。もしかしたら日本の監督の中でも1、2を争うくらい好きかもしれない。若尾文子、山本富士子、野添ひとみという美貌ありきの映画とも言えるが、テンポよく小気味よく面白おかしく展開していく物語は一級品。
三人の美女の恋愛と仕事と家族との関わりを描いたお話。ポップだったりシリアスだったりの使い分けがうまい。
咲かないカトレアと落ちる蘭の花が女性の転落を暗示するが、最後には花を開かせる。終わり方がいいんだよね。
川口浩と若尾文子のコンビはやはり最高。杉村春子の踊りが最高潮でこれもまたいいものを見れた。