レッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―の空子のネタバレレビュー・内容・結末

この作品の最もいいところは、英雄たちそれぞれの正義を公平に描いていること。とりわけ、人情の欠片もない極悪人として描かれることの多い曹操が病気の兵を見舞い、自らの決意を語るというシーンなどはこれまでなかったものあり、驚いた。また、終盤においても英雄の華々しい活躍だけでなく、双方の犠牲や死者をも緻密に描写し、「この戦に勝者はいない(注:うろ覚え)」というセリフで締めくくっている点が見事。