冴えないおっさん刑事が取り締まるヒーローとヴィランが世に溢れた超人たちの世界
とは問屋が卸すわけないんだよなぁ!
AmazonPrime『ザ・ボーイズ』かつ日本の漫画・アニメの『僕のヒーローアカデミア』のような既に世界の一部に「超人」が存在して生活に浸透している世界観の本(コミック?BD?)原作フレンチヒーロー映画。
日常生活の光景として、「人気(実在)ヒーローランキング」特集TV番組が流れていて、原作がありながら上記に挙げたヒーローコミック二作に"世界観"の醸成・解説が及んでいないんですよね…
なぜヒーロー(超人)が存在するのか?なぜヴィラン(超人犯罪者)が存在するのか?彼らに対する"社会のシステム"はどう構築されているのか??
そこは現実とは違う法則で動く世界なのだから、『核』として怠ったら"リアリティ"が失われ世界観が締まらないんですよね…
特に主人公は国家機関である「警察」に所属する刑事なのだから、特に「超人」たちとの関係性を描かなければストーリー自体がグダグダになってしまう…
だからあくまでも「一般人(刑事)」と「超人」たちを圧倒的に対比と描き、『ザ・ボーイズ』とは似通っていても"差別化"を図って欲しかったと視聴しながら思っていたのですが…なんてありがちでつまらないオチなんだっ!と肩を落としたわけですよ…
全ては世界観の作り込みと、ヒーロー&ヴィラン共にキャスト陣の作り込みの薄さです。フランスでは有名俳優をキャストしていながらも「B級映画」と後ろ指を指されても仕方ない出来です…
特に締まりのない主演の愛着の湧かなさったらね…(笑)
芸能一家の大大黒柱ステラン・スカルスガルドさんと見分けがつかない人が一定数いるだろう、ベルギー人俳優ブノワ・ポールヴールドさんのちょっとは愛嬌のある活躍で、個人的には体面を保った映画の印象でした。
だったら、もっとコメディ調に描けば許せるユルさだったんですけどねぇw
キャプチャー画やポスターイメージの変た…仮面ヒーローたちの活躍がほとんど描かれないのも大問題です。