品川巻

私ときどきレッサーパンダの品川巻のレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.2
毒親からの卒業と罪悪感と喪失感。中国で女性たちがどのように厳格な英才教育と共存してきたかも浮き彫りになっている。
一般的に1人娘は母親との関係性が特に強固で、「自分から離れていかないように」という不安から来る母の束縛は思春期に心の距離を作ってしまうし、その圧力は"母の"母から与えられてきた連鎖でもあるというお話。「たまに昔の生活が懐かしくなるけど、永遠のものはないから」「私はこのことを後悔しないよね」というセリフに、親離れを選んだ娘の心細さが落とし込まれている。Backstreet Boysぽいボーイズグループ、いそう。
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