このレビューはネタバレを含みます
救いが少なくて、
やるせない気持ちになった。
この世界に腹が立った。
炙り出された理不尽な運命。
本人は悪くないのに、
むしろ、辛い経験ばっかりで、
病みそうなのに、
虐待の親に会いに行って進もうとしてるところ、偉いなって思った。
子供と優しく寄り添おうとするところ、
優しく良い人なのに、
生まれた、宿命のせいなのか、
大変すぎる。
人種差別的な感覚も、
巻き込んでるのだろう。
主人公の孤独に不甲斐なくなった。
アイデンティティがない、
根っこがない孤独。
奥さんと子供の不器用ゆえの愛情も、
可愛かった。
不器用だから、
主人公の孤独にあんまり気付いてないのも、余計、悲しかった。
でも、愛情があって、
支えようとする気持ち、
孤独な心も温まる気がして愛おしかった。
世の中に翻弄されて、
自分の人生歩めないなんて、
理不尽なのに、
行き着くところもなくて、
どうしようもなかった。