ブルー・バイユーの作品情報・感想・評価

「ブルー・バイユー」に投稿された感想・評価

chosen familyを強調するラストの父と娘のやりとりはよかった。
taiko

taikoの感想・評価

3.5
3歳でアメリカに来て養子になった韓国系アメリカ人アントニオ。たぶん韓国語話せないし思い出もないのに、30年も経って強制送還って‥酷いなあって思うけど、アントニオはちょっと行動が浅はかで共感できないとこがあったり、元夫の気持ちがわかんなかったり、思わせぶりだけど伝わってこないところが多々あったけど、全体としてはおもしろかったです。
MALPASO

MALPASOの感想・評価

4.0
映画『ブルー・バイユー』

これは観るべき映画。低予算で小粒なながら傑作。俳優ジャスティン・チャンの才能に驚く。

脚本・監督・主演、ジャスティン・チョン。中国系だと思っていたら、韓国系だった。ジャスティンは、マーティン・スコセッシ製作総指揮、アンドリュー・ラウ監督の『リベンジ・オブ・ザ・グリーン・ドラゴン』の主役を演じてた俳優。この映画は中国からの不法移民がギャングの中での仕上がっていく話。冒頭「1980年カーター大統領が移民改革法を承認」というニュース映像が流れる。ジャスティンも移民の血を引く人であることは間違いない。
調べてみると、韓国は多くの子供たちを養子として、アメリカやヨーロッパに送り出している。「赤ちゃんの輸出国」と言われて国際的ニュース批判されていた時期もある。1950年代、朝鮮戦争をきっかけに、戦災孤児や米兵との間に生まれた当時「ハーフ」呼ばれた子供たちが国際養子としてアメリカ人に引き取られていった。その後も貧困などの問題で養子に出す人が増えていった。今では、自分のルーツとなる韓国と二重国籍を取る人や帰国する人も増えている。この映画は、それとは別のあまり知られていない問題を描く。

主人公のアントニオは、韓国から30年ほど前に養子としてアメリカにやってきた。アリシア・ヴィキャンデル演じるアメリカ人女性キャシーと結婚。キャシーの幼い連れ子も父親として慕っている。キャシーはアントニオの子供を妊娠していた。貧しいながらも幸せに生きる家族。しかし、アントニオの30年前の養子手続きの不備による問題が発覚。強制送還を逃れるには、多額の費用がかかる裁判で争うしか方法がなかった。

低予算の映画でよく使われる16ミリ・フィルムで撮影されている。その独特の光の感じがいい。手持ちを多くしたのも、ドキュメンタリー的な臨場感があって効果的。こういう撮影があざといといった意見もあるようだけど、俳優たちの演技の高さがそうは感じさせない。

主人公とその家族、妻の前夫、さらにベトナム人の女性を絡めることで、家族とか血のつながりとか様々なテーマが盛り込まれている。

前科もある主人公だけど、根本は善人であるということを伺わせるのがジャスティンの表情と演技の素晴らしさ。子役もとにかく上手くてラスト・シーンにボロ泣きした。

何度か出てくる主人公の子供時代の記憶、住んでいる街の入江「bayou:バイユー」。そして、アリシア・ヴィキャンデルが劇中に歌うロイ・オービソンの名曲♪ブルー・バイユー。誰が歌って歌っも切ない名曲。最初はささやくように、サビで突然激しいボーカルに変わる。アリシアの歌はリンダ・ロンシュタットのカバーに近い。歌詞が主人公や家族とリンクして、この映画のクライマックスのひとつ。アリシア版を早速ダウンロードした。これからはこの曲を聴くとこの映画のあのシーンを思い出して泣きそう。

♪ブルー・バイユー

とても心配なんだ、不安な気持ちがあるから
私はずっととても寂しい
ブルーバイユーに私のあの子を残してきてから
5セント硬貨を節約しして、10セント硬貨を節約して、
暗くなるまで働く
ブルーバイユーでの幸せな時間を楽しみにして
私はいつの日か戻って行く、何があってもブルーバイユーへ
そこは君が毎日眠り、ナマズが遊ぶところ
そこでは漁船が海に帆を上げている
眠そうな目でありふれた日の出が見られるだけで、私はなんて幸せだろう
また私のあの子に会いに行くんだ
それから私の友人たちと一緒に過す
そのとき私は幸せになれるはず、ブルーバイユーでなら
いつの日にか私は戻って、ブルーバイユーに留まるんだ
人々は明るくそしてブルーバイユーで世界は私のもの
ああ、私のあの娘が側にいる銀の月と日暮れの潮騒
そんな素敵な日々がこの心の痛みを取れ去って
けして私はブルーにはならない、ブルーバイユーでなら私の夢が叶うから
良質な作品であるが、いくつかの気になった個所を列記する。
16ミリカメラで撮影しているが、画面下部のゴミが踊っているのは意図的なのか。
悪意ある警官に妨害され、裁判に出廷できず、国外退去となるが、救済措置はなかったのか。
空港での子供との別れで、お互いの手が離れていく場面は、泣かせ場のあざとさを感じ、シラケた。
また、弁護士費用を工面するため、悪事に手を染める愚かさから、主人公に同情できない。
そういう点が気になったが、作り手の熱い気概が感じられる誠実な作品である。
regency

regencyの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

幼少時に養子としてアメリカに移住したはずが、手続きの不備により不法移民扱いとなってしまった韓国系男性の苦難を、やはり韓国系アメリカ人のジャスティン・チョン自ら監督・主演で描く。にわかには信じがたいも、これが実際に起きている問題というのが移民の国アメリカらしい。
アジア系である事、前科持ちである事ゆえの差別を扱った作品に『クラッシュ』(クローネンバーグ作品じゃないほう)があったけど、こちらも貧困事情が絡んだどうしようもない負の連鎖が描かれる。ストーリーに終始漂う不安・情操感を煽るため、ザラついた16ミリフィルムでの映像が功を奏している。劇中で妻役のアリシア・ヴィキャンデルが歌う「ブルー・バイユー」が、辛いながらも幸せに生きたいという自身の願いと、忌まわしき記憶に苛まれる夫の心情それぞれを表す。夫にとってこの歌は「移民の歌」でもある。
ただ肝心の人物描写が弱い。主人公の妻の前夫である警官の立ち位置がブレていたり、主人公がフラッシュバックとして頻繁に思い出す記憶も抽象的すぎて、かえってノイズに。何よりもその主人公が後半で取る行動があまりにも浅はかなので、感情移入がしづらくなってしまうのが辛い。ジャスティンは色々とやりたい事を詰め込みすぎたか。『シャン・チー』そっくりなシーンにはちょっと笑ったけど。
でも決して悪い内容ではないし、何よりもアメリカと移民という切っても切れない社会情勢を知るには最適。カンボジア難民から全米のドーナツビジネスで財を成した男の半生を追った『ドーナツキング』と併せて観るといいかも。

より詳細なレビュー↓
https://cinemarche.net/drama/blue-bayou-matsu/
素人さんが一生懸命に秀作を作ろうとしてる感があり、色々と盛り過ぎていて、主人公にも寄り添えないし、観ていて疲れました。
kaname

kanameの感想・評価

2.0
幼い頃に米国へ養子に出された男が、数十年の時を経て強制送還の危機に直面し苦悩する姿を描いた物語。

淡々と社会問題を映し出す訳でもなければ、濃厚な人間ドラマを描く訳でもない…何とも中途半端で微妙な内容…

必要あるのかないのか…悦に浸るような演出を所々に入れ込んでくるあたりも、ちょっとキツかったなぁと…
yellowbaku

yellowbakuの感想・評価

1.0
まずはこの紹介文を見てもらいたい。

カンヌで8分間のスタンディングオベーションを巻き起こした話題作『Blue Bayou(原題)』日本公開決定!
2021年カンヌ国際映画祭ある視点部門に正式出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた。各国のメディアから「すべての瞬間が魅惑的に美しい(PLAYLIST)」「魂を揺さぶられる傑作(HOLLYWOOD REPORTER)」と絶賛された話題作らしいです。

どうですか?見たくなると思いません?別に見なくても、いい映画でした。直球で言うと面白くない映画でした。最後のエンドロールでも訴えかけている事例が流れます。解決しない理不尽な社会問題なのでしょう。この美しい映像(別に美しい映像と思わなかった)では魂を揺さぶられませんでした。どうやら私は芸術とは、ほど遠いい場所にいると思われます。映像の構図から賞狙いで制作したのかな?でも最近見た面白い映画と聞かれた時「ブルー・バイユー」と答える私は卑怯者でしょうか?

最新映画ブログ紹介↓
https://www.yellowbaku.shop/
移民をテーマにした映画が、飽和状態。
主人公を移民にした方が弱者を描きやすく、国際映画祭でウケるからだろう。
ただテーマにしただけでは、もはや没個性になりつつある。
ここ数日、観ただけでも移民映画は10本近くあった。
本作もその一本。
アントニオはそのモデルであるアダム・クラプサーと酷似しているが、監督は声を掛けたものの許可は取ってないらしい、というのが一番の衝撃。アリシア・ヴィキャンデルの歌だけは上手いが、残りは見事に滑ってるとしか思えず。
>|

あなたにおすすめの記事