このレビューはネタバレを含みます
上映五分で訪れる絶望。相変わらず後味は悪い…
上映日初日、朝イチで観てきました。
客層はちょっとだけ年配の方が多いかな？満席に近い客入りでしたね。
前情報なく観に行ったわけですが、早々に微笑ましい雰囲気から美しい歌声の【木星】。
映し出される登場キャラクターそれぞれの思い出、未来への輝き…
からの絶望の葬式。は？なに？？どういうこと？
もう既に観客のすすり泣く声が聞こえていました。いやそりゃ泣くよ。
だってもう歌ってる彼女に、見守る家族やご近所さんに感情移入してるんだもの。
まあそこからは死んだ彼女を殺した犯人。その犯人の同期。
そもそもの犯行の経緯等を紐解いていくわけですが
そりゃもう最初から単独犯の行動じゃねえなと思ってましたけど、役者さんの演技は凄いですね。
まず飯尾さんですね。ずんの。ドキュメンタルでケツに空気を入れて我慢してた人の演技じゃないよ。
そして田口浩正さん。もうほんとにその辺にいる気のいいオッサン。
でもう一番いい演技してたのが酒向芳さんね。なにあの人。
なんでもないモブじゃんこのオッサン……からのまさかの配役。
正体が分かってから一気に印象が変わりました。一番役者味を感じました。
前作二作もそうでしたが、メインキャストは言わずもがな
なんでもないオッサン達が毎回いい演技しますねこのシリーズは。
そして毎回、後味は悪い……！推理はスッキリするよ！でも心に何かが残るよ！もう許して！
ともあれいい作品でした。
作品に全く関係ないですが、「実に面白い」ってセリフを聞くたびに
半裸の小太りスキンヘッド中年が出てくる自分の脳をぶっ壊したくなりましたけどね……。
