マサミチ

沈黙のパレードのマサミチのレビュー・感想・評価

沈黙のパレード(2022年製作の映画)
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これはネタバレ無しにレビューは書けませんね…。↓↓↓↓



























原作は未読。だがストーリー展開は相当に端折られてる感じはした。

舞台は東京近郊の小さな町?この元々の被害者である女子高生の並木佐織(川床明日香)に対する町内ぐるみの溺愛振りが先ずはよく分からない。

序盤のシークエンスで細かく幼い頃からの彼女への愛情の注がれ振りが示されるが、多分ここは原作を読まないと理解できないところではないのだろうか?

それと草薙刑事(北村一輝)の元容疑者・蓮沼(村上淳)への異様とも映る執着ぶりもイマイチよく分からない。15年前の女児殺害事件の時に起訴出来なかった被疑者に対する蟠りとゆう説明はあるが、こうゆう心理面は恐らく小説の表現では上手く描きやすいのだろうが、映画ではこの草薙の感情線は分かりづらかった。

町で毎年行われるパレードとゆう、なんだが取ってつけたような設定だが、とにかくそれに乗じて佐織殺害の真犯人と目される蓮沼が殺害されるのだが、実は町人ぐるみで蓮沼から真相を自白させる為に計画されていたとゆう。

ここから湯川先生(福山雅治)が大活躍して1人で真相まで突き止めるのだが、この佐織殺害(未遂?)の真の真犯人の新倉の妻(檀れい)、本当に佐織に対して嫉妬の感情があったのか?少なくとも画面上では突き飛ばした際の過失にしか描かれておらず、ここもよく分からない。

それを全て見ていた蓮沼が佐織を公園から動かして実家に運んだ際に実は生きていた佐織を殺害したとゆう真相だが、そもそもこの公園で若い女性の叫び声が聞こえたとゆう供述も残っているのだから、当然当時の警察はここ周辺を徹底的に捜査したはずで、全く痕跡も無く運び出したなんて嘘くさいと思ってしまった。

とにかく佐織を殺めたと思い込んでいた新倉の妻の下りが2時間サスペンスみたいなのだ。
ここがね、犯行動機自体に壮大な愛情が絡んでいた【容疑者Xの献身】とかと比べてしまうと小さく映ってしまう。

まァ、個人には福山雅治の演技はだいぶ貫禄が出てきた印象には見えたが、今回はストーリーが弱かったかな?

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