このレビューはネタバレを含みます
ガリレオシリーズは2007年10月の中2以来の視聴は「実におもしろい」。
明らかに登場人物が限られているのに最後まで読ませないね。みんな怪しくてみんな犯人かと思わせる。複雑に入り組む関係から、真実を蓋しつつ少しずつ明かす技がうまい。
泣きポイントもある。初手から佐織（川床明日香）のJupiter歌うますぎたが、別人が歌ってるんか？と思ったな。
ー以下、自分の整理も含めてネタバレ多めー
自宅から頭蓋骨破壊の血の染みた服が押収されながらも「完黙」すれば押し通せるもんなんかな。当時は蓮沼はやってないから動揺なかったって話だったけど、結局トラックで運ぶまでの間で佐織殺してるわけでしょ。蓮沼が沈黙を貫いたわけだけど。
構造としては4重ぐらいが重なっているか。
・15年前の真相は？
→結局蓮沼が殺めていた可能性は高いが不明。
・蓮沼が本当に佐織を殺したのか？
→蓮沼が殺したように引っ張り、最後に留美（檀れい）が殺したほうに仕向けるが、やっぱり最後は蓮沼であるという二段返し。
・誰が蓮沼を殺したのか？そのトリックは？
→元は佐織を殺されたことに恨みをもつ並木（佐織父、飯尾和樹）が犯行を仕組んだが、殺すまでではなく、液体窒素で苦しめて自供させようとした。しかし新倉直紀（椎名桔平）が、妻の留美が佐織を殺したことが明るみになることを恐れた結果、直紀は蓮沼を殺すことで口封じに走る。
・なぜ直紀は蓮沼を殺した際に「蓮沼が自供」したと言ったのか。
→蓮沼に罪を押し付けるという意味では正しい。蓮沼が殺ったと言うことで留美の罪がなくなると判断した。しかし、最終的には留美は殺めていないことが判明したため、蓮沼が自白したのは嘘だったと述べた。留美の殺人罪はなくなり、直紀がただ蓮沼を殺ったという事実が残ることに。
沈黙を守る蓮沼。沈黙を選ばない新倉。
