沈黙のパレードのあおもこのネタバレレビュー・内容・結末

地上波放送があるので原作を読んでから観ました。
ずんの飯尾さんの雰囲気好きなのですが、お芝居は、ドラマ『アンナチュラル』であまり上手くない方と思っていたのですが、今回は良かったです。演出によって変わるのかな。

増村の、妹に献身的なエピソードが一番泣けた所だったので、もっと丁寧に観たかったです。映画だと2回目の任意同行の時逃げわまったりしていて小物感出てたのが残念…酒向さんというキャスティングは雰囲気があって良かったと思いました。

一番良くない変更だなと思ったのは、湯川が新倉留美を訪ねるシーンです。原作は、自首を勧めに来たのではなく、親しい善良な知人達に寄り添う意向で来ていて、容疑者Xの献身での自分の失敗を悔いている発言があります。
が、映画だと自首を勧めに来たと言っていて、原作の真逆なので何故？？と思いました。
原作では湯川の人間味が出ていて良かったのに残念です。

あと並木佐織役はハードル高いとは思いますが、歌も大して魅力的ではなく見た目もものすごく美少女ではない俳優さんだったので、これも何故…と思いました。最悪歌を吹き替えにしてビジュアルだけでも説得力のある子なら良かったように思いました。

原作でイメージしてから観たので、お店やパレードなど視覚的な再現の楽しみはありましたが、今作は映画だけ観て心打たれる様なものではなかったかなと思いました。