のぞみ

サマーゴーストののぞみのネタバレレビュー・内容・結末

サマーゴースト(2021年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます


40分なのに濃密で没入感がすごい。
簡潔なのに深く刺さる、生きることの意味やたいせつさが伝わってきた。

そして、音楽が美しい。
せつないなかにきらきらが散りばめられている。苦しくなるのに、きれいだなとおもった。
淡い色彩、無彩色のなかに映える橙や桜色。
儚げな少年少女たちに魅了される。

夜の美術館すてきだった。
絵画を真似してポーズとるふたりがよかった。

冒頭、涼くんが幽霊なのかとおもったら絢音さんが現れて、すっかりとわすれていた頃に冒頭へもどって、涼くんの最後を知るながれがつらいけれど、とてもいい。

絢音さんと過ごし、自分で選ぶことのたいせつさをおしえてもらう。
生きるってつらいこともあるけれど、いいこともある。
自分で選んだからこその大変さも含めて、生きているからできること。
最近はやたらと生きることについて考えている。


「どんなこともどうせいつか終わるって思ったらなんかこわくない気がしてきた」
のぞみ

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