がらがら

人質 韓国トップスター誘拐事件のがらがらのレビュー・感想・評価

4.0
ファン・ジョンミンが本人役を演じるクライムサスペンス。

「俳優が本人役を演じて誘拐される」ってシチュエーションってことで、インド映画の『AK vs AK』を思い出した。あれもかなり特殊な映画で面白かったけれど、今作はあっちよりは複雑な構造ではなくて、かなりシンプルなシナリオ。

やっぱり韓国映画は悪役の描き方が上手い、悪役が本当に憎たらしくて安っぽくない。警察の無能っぷりに助けられてる部分はあるものの、警察に見つかっても一筋縄ではいかない悪役っていうのもイイ。

そしてそんな悪役に対して、ファン・ジョンミンが”役者”という武器を使って対抗するのが本作の魅力。カーアクション・爆発・格闘アクションと映画的見せ場もしっかり入っていて、役者本人が自分自身を演じるというトリッキーさを無視してもクライムサスペンスとして素直に面白い。

ファン・ジョンミン本人役であることを活かした部分が多少あったものの、正直架空の俳優という設定でも問題ないレベル。でも後輩俳優としてパク・ソンウンが登場するのが『新しき世界』好きとしてはテンション上がった、仲良いのかな。

悪役が良いとは書いたものの『梨泰院クラス』を見た後だと、リュ・ギョンスは悪役として見れないかな……。
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