ゾロ

13デイズのゾロのレビュー・感想・評価

13デイズ(2000年製作の映画)
3.5
タイミングって凄いね
ロバート・ケネディを新しい角度から
知ることが出来たと思っていたら
全く予想してなかったニュースを耳にした

ロバート・ケネディJr. 大統領選出馬表明

驚いた
ロバートについて調べてみようかなーって
思ったタイミングだからね
コレは、学べ…という事なんだろうなー


ケネディ大統領
司法長官である弟のロバート
大統領補佐官である親友のオドネルの三人を
中心にキューバ危機の13日間を描いた物語

初見時は全然世界を分かっていなくて
今、観ると色々考えられる事がある

先ず、結論は知っていても
脚色されていたとしても
まざまざと人類滅亡の危機を見せつけられると
身の毛もよだつし、畏怖を感じる

そして、こんな少数の人が世界の行く末を
握っている事と政治や嫌悪感、思考、信念が
物事、方向性を単一的に決めてしまう
恐ろしさを痛感した

ロバート・ケネディは、和訳の演説を
聞いた事があり、賢い人ってイメージだったが
本作では、失策と思われる行動に驚いたし
賢人と思い込むのもダメだなと気づいた

大統領と軍部での対立など一枚岩で無い事にも
驚いた…何だろ?そりゃそうだ、なんだけど
大統領の絶対感とか、大統領に従います感が
無いんだなーって思った
確かに、権力者ほど既得権益を捨てるより
しがみつくイメージの方が強い

選挙とかパワーあるし、当然か…

本作は、徹底的にアメリカ目線

ソ連(フルシチョフ)が全く描かれない
相手が見えないって本当に恐ろしい

そして、国連での質疑応答は胸がすく
気持ちになったけど、結局、正論を
ぶち上げた議論で、論破出来たとしても
物事が解決しないという虚しさ

結局、政治的交渉の上、譲歩、安心、損得が
無いと解決しないという事

度重なる紛争に対して
強国が被害が大きくならない為に…と、
弾薬や武器を供与する

全く、平和に向かっているとは思えない
ゾロ

ゾロ