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ヴェロキラプトルのAmayaのレビュー・感想・評価

ヴェロキラプトル(2021年製作の映画)
2.6
安そうなわりに意外と悪くなかった
舞台も恐竜のCGもギリギリラインを何とか維持してる程度の
作品規模だけど、遠方も多少混ぜたり集落や小道具使って
生活感要素も足したり、舞台のしょぼさはあんま感じないし
恐竜も、この規模でギリラインに達してる方がむしろ稀だから
駄目ってほどじゃなかった。ただギリギリには変わりない以上
人間とかと生々しく絡むような金かかる場面には乏しいが…
シナリオ的になんでそうなった・これからどうなるとか
細かいところは色々端折ってるけど、割り切った作りだから
テンポとしては全体的に良く、カメラや場面の切り替えは
むしろ正直わりと上手い方だとすら思う。
何より、テンポの良さや観てて疲れない感の最大要因として
人間キャラの描き方は普通にかなり上手い。
設定のおかげなのかそのために設定を工夫したのか知らんけど
こういう系で、人間のやり取り観てるだけでも
ちょっと面白いってのは本当に珍しい。
ぶっちゃけ、恐竜絡みの方がCGや予算制約の関係で
そんなに期待できるような代物じゃなさそうと察しても
何だかんだ飽きずに観れたのはそっちのおかげだと思う。
あんま伸びてる監督じゃないし、参加してるスタッフ陣に
才能あるやつがいたとか?なのかあるいは俳優の方で
勝手に頑張ってくれたのか内情は全然わからんが、
少なくともそいつは間違いなくセンスあるしすごい勿体ない。
そもそもパニックホラーとして売り出してるの自体が
逆におかしいような気もする作りで
そっち期待して観た人の評価が低いのも当然としか言えないが
開始数分で、もう方向性が微妙に違うのはわかるだろうから
そういうもんとして観ればそこらの凡作よりは楽しめる。
つうかもういっそ無理にCGとかに金割くジャンルじゃなく
最初からドラマやコミカル系として作って売り出した方が
よっぽど評価高かったんじゃないかとすら感じるレベル
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